
暑さで食欲が減退しているとき、料理は味と同じくらいに見た目も大切ですね。冷たいそうめんやサラダなどを透明なガラスの器に盛るだけで、涼やかな食卓になります。
「目でも舌でも楽しめる、冷たい寒天寄せを作ってみましょうか」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が勧めてくれました。
具材には、彩りのよいエビと旬のオクラを合わせます。「新鮮なオクラは表面が産毛で覆われているのよ。まずは、板ずりをして表面を滑らかにしましょう」と江上先生。
オクラをまな板にのせて塩をふり、手のひらで軽く押さえて前後にコロコロと転がします。小さな突起があるキュウリも、同じように板ずりするといいそうです。
寒天液は粉寒天を使うと簡単に作れます。鍋に水、粉寒天を順に入れて軽く混ぜ、火にかけます。2分ほど加熱したところで白だしを加え混ぜます。ここに加えるのが溶き卵。鍋の中に回し入れ、軽く混ぜたら火を止めます。具材とともにガラスの器に入れ、冷蔵庫でよく冷やします。
江上先生は、こんなアレンジも。「具材はカニ風味かまぼこでもいいし、プチプチとしたジュンサイやコーンにすると、食感も楽しめるわ」
食卓へ運ぶと、「うわ~、涼しそうなお料理ですぅ」とひなちゃんが目を輝かせました。ママは「彩りもいいし、食欲をそそるわ」。冷たくてプルプルとした寒天の中に、卵がふんわり。さっぱりした和の味わいに、ショウガの爽やかな風味が清涼感を際立たせます。
むきエビ(ゆで、中) | …6尾 |
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オクラ | …4枚 |
ショウガ(千切り) | …1かけ分 |
粉寒天 | …4グラム |
白だし(市販) | …大さじ3 |
卵 | …1個 |
塩 |