
夏はさっぱりとした食べ物に偏りがち。たまにはガツンとした肉料理を作ろうと思ったら、ママとひなちゃんは浮かない表情になって…。
「食べやすくて、うまみたっぷりの鶏手羽先を使ってみたら?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がアドバイスしてくれました。お勧めは、香味野菜を詰めて照り焼きにする「和風ファルシ」。ファルシは、肉や野菜などに別の食材を詰めたフランスの家庭料理とか。日本にもピーマンの肉詰めや、いなりずしなど似たような料理がありますね。
「まず、手羽先は2本の内骨を外すの。キッチンばさみを使うと簡単よ」と江上先生。関節を折って裏側から2本の骨の間に、はさみを入れます。皮を切らないように、骨の周りについている肉を切り離し、1本ずつ骨をねじって引き抜きます。
みじん切りにした香味野菜を、手羽先の骨を外した部分に詰めていきます。はみ出ないように、ようじで留め、フライパンに皮を下にして並べます。両面に香ばしい焼き目をつけるのがポイント。この時点で、すでにおいしそうですが、酒、しょうゆ、砂糖で照り焼きに仕上げます。
5分ほどして蓋を取ると、手羽先がぷっくりと膨れていました。竹串を刺して、透き通った汁が出てきたら火が通った合図。赤い汁の場合は再度、蓋をして加熱します。手羽先を返しながら煮絡めて、いい照りがついたら出来上がりです。
熱々をかぶりつくとジューシーでやわらか。さっぱりとした香味野菜が鶏のうまみを引き立てます。ママとひなちゃんのワイルドな食べっぷりは、何とも頼もしく映りました。
鶏手羽先 | …8本 |
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パプリカ(赤) | …120グラム |
長ネギ | …50グラム |
ショウガ | …30グラム |
ニンニク | …1かけ |
塩、コショウ、酒、しょうゆ、砂糖、サラダ油 |