
夜風に当たりながら空を見上げると、きれいなお月さまが浮かんでいました。17日は十五夜です。お団子やススキをお供えして、名月をめでるのが習わしですね。
「昔はサトイモを供えたので『芋(いも)名月』とも呼ばれていたの。小粒のサトイモをゆでたり、蒸したりした『衣被(きぬかつぎ)』を供える地域もあるわ。今日はサトイモを使って、お月見に合う一品を作ってみましょうか?」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が勧めてくれたのは、定番の煮物ではなく、唐揚げでした。
冷凍のサトイモを使うと、手軽で簡単。小粒のものを選んで解凍し、下味をつけました。表面にまんべんなく片栗粉をまぶし、揚げ焼きにします。油の量はどれくらいですか?
「フライパンに1~2センチの深さの油を入れればOKよ。サトイモを転がしながら、こんがりと焼くように揚げるの」と江上先生。
もちろん、生のサトイモ(約300グラム)で作ることもできます。皮をむき、4つ割りにしたら耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600ワット)で4分ほど加熱します。竹串を刺して、すっと通るくらいのやわらかさになればOK。同じように下味をつけて、揚げ焼きにすればいいそうです。
器に盛った姿に、思わずひなちゃんが「お月見団子ですぅ」と声を上げました。こうばしい香りに鼻をピクピクさせて、一口でぱくり!
下味が利いているので何もつけず、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもぴったりだとか。箸が止まらなくなって、あっという間になくなってしまいました。ひなちゃんは「お月さまも一緒に食べてくれたのかな?」。
冷凍サトイモ(小粒) | …200グラム |
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おろしショウガ | …大さじ1 |
おろしニンニク | …小さじ1/2 |
しょうゆ、みりん、片栗粉、サラダ油 |