
7日の七夕は、「笹の節句」とも呼ばれます。短冊や色とりどりの飾りをササにつるし、夜空の星に願い事をするのが習わしです。月遅れの8月に行われる七夕まつりで有名な仙台の名物といえば「笹かまぼこ」ですね。お酒のお供にもってこいです。
「そのままでもおいしいけれど、実は料理にも便利に使えるの。きょうは、日本でもすっかりおなじみになったピカタを作ってみましょうか?」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がこうすすめてくれました。
和食材のかまぼこをイタリア料理にするのが、なかなかイメージできませんでしたが、作り始めたら次々と利点が見つかりました。
まず、焼きムラを防ぐために、笹かまぼこは焼く15分ほど前に冷蔵庫から出しておきます。薄く小麦粉をまぶしつけて溶き卵にくぐらせ、サラダ油とバターを熱したフライパンに並べます。生の魚や肉と違って下味をつける手間はいりませんし、熱の通り具合をそこまで気にしなくていいから楽ですね。焦げないように火加減に注意しながら、両面を焼き上げました。
「笹かまぼこの代わりに白はんぺんを使っても。簡単に作れるから、朝ごはんやお弁当のおかずにもぴったりよ」と江上先生。
器に盛って、マヨネーズとトマトケチャップを合わせたオーロラソースを添えると、ごちそう感が出ました。
口に運び、ふんわりとして滑らかな食感にちょっと驚きました。「卵とバターのコクが加わって、これなら魚が苦手な人でもおいしく食べられると思うわ」というママに、ひなちゃんも大きくうなずきました。
笹かまぼこ | …4枚 |
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卵 | …1個 |
小麦粉、トマトケチャップ、マヨネーズ、サラダ油、バター |