
トマト、ピーマン、ナス…一年中ある野菜も、旬の夏を迎えると生き生きとして見えますね。カボチャの仲間、ズッキーニもその一つ。値段もこなれてきました。
「このユニークな長い形を生かして料理してみましょう。器に見立てて具を詰め、オーブンで焼いてみるのはいかが?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が提案してくれました。
まず、ズッキーニを縦半分に切ったら、皮から5ミリほど内側のところにナイフで切り込みを入れます。こうするとその後、スプーンで中身をくり抜きやすくなります。
「器の役目もあるから、くり抜きすぎて穴があかないように注意して。ほどほどにね」と江上先生。さらに、底になる部分の皮を薄く切り取ると、オーブンで焼くときにすわりが良くなるそうです。
中身をみじん切りにして塩をふり、タマネギのみじん切りと炒め合わせます。ここに加えるのが缶詰のコンビーフ。ほぐしながら全体を混ぜ合わせてズッキーニに詰め、粉チーズをかけてオーブンでこんがりと焼き上げます。
器に盛って食卓へ。たちまち華やかになりました。ひなちゃんは「形がかわいいです~」と、見た目が気に入った様子です。食べやすい大きさにナイフで切って口へ運ぶと、うまみがジュワッと広がりました。「ズッキーニのみずみずしさがしっかりと残っていておいしいわ」とママ。僕は粗びきの黒コショウをふって、パンチの効いた味わいにしてみました。
江上先生いわく、「コンビーフの代わりにツナ缶やひき肉を使ったり、ポテトサラダを詰めて焼いたりするのもおすすめよ。いろいろなアレンジで、旬のおいしさを味わい尽くしてね」。
ズッキーニ | …4本 |
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タマネギ | …30グラム |
コンビーフ (缶詰、内容量80グラム) |
…1缶 |
粉チーズ | …大さじ3 |
塩、コショウ、サラダ油 |