
ある日の晩、ひなちゃんが「今日のお月さまは何かの形に似ていますねぇ」とつぶやきました。指をさす先には三日月が浮かんでいました。何だろう…何日か考えていましたが、パン屋さんへ行ってようやくわかりました。「この前のお月さまと同じ形ですぅ」といったのは、クロワッサンでした。
「クロワッサンはフランス語で『三日月』を意味するの。まさに三日月をかたどったパンなのよ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が教えてくれました。そして、「ひなちゃんの口に合う小ぶりのクロワッサンに具を挟んで、サンドイッチを作ってみましょうか?」。
具はやわらかな煎り卵と、ボローニャソーセージで決まり。卵は塩、コショウ、牛乳を加えて混ぜ合わせ、サラダ油を熱したフライパンに一度に流し入れます。菜箸でゆっくりとかき混ぜながら、ふんわりやわらかな煎り卵に仕上げました。
具を挟む前に、クロワッサンの切り口にマヨネーズを塗っておきます。
「食パンで作るサンドイッチはバターやマーガリンを塗るのが一般的。これは、具に含まれる水分がパンにしみ込むのを防ぐ役目もあるの。でも、クロワッサンはバターをたっぷりと使っているのでマヨネーズを塗るのがおすすめよ」と江上先生。
まずはサラダ菜を挟み、煎り卵、ボローニャソーセージをそれぞれ挟んだら、あっという間に完成しました。
煎り卵もボローニャソーセージもやわらかな優しい食感。パリッとしたクロワッサンと相性抜群です。ほかにもチーズやツナ、アボカドも合うし、生ハム、ソフトサラミなど、具のアレンジは自在。ひな祭りのお祝いにもぴったりな春らしいサンドイッチです。
ミニクロワッサン | …6個 |
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卵 | …2個 |
ボローニャソーセージ | …3枚 |
サラダ菜 | …6枚 |
牛乳 | …大さじ1 |
マヨネーズ | …大さじ2 |
塩、コショウ、サラダ油 |