魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2022年7月21日
Column #052

焚き火料理を楽しむオヤジたち

カツオは直火で炙って食べる

平成20年から毎年、パパ仲間とキャンプに出かけている。子供たちも、もう大学生や高校生。次第に自分の予定を優先し、キャンプに来るのはオヤジだけ。ファミリーもいいが、オヤジキャンプはもっと楽しい。まさに大人の遊びだ。

大人のキャンプはシンプル。薪(まき)を割って火をおこし、焚(た)き火で料理を作るだけ。この楽しさを教えてくれたのが、絵本の出版社、グランまま社を経営する田中尚人パパだ。田中さんは、絵本の編集長で、全国で絵本を読んで歌うライブ活動や、児童養護施設の子供たちの応援などもしているハートの熱い人。父親としての生き方や社会へのコミットの仕方など大いに影響をうけた先輩パパだ。

料理も得意で、これまで大家族で合宿に行くたびに2人で厨房(ちゅうぼう)を切り盛りしてきた。そんな田中さんとの焚き火キャンプは楽しいに決まっている。気ままにスーパーに寄ってあうんの呼吸で買い出しをする。

現地では、カツオを焚き火で炙(あぶ)り、ホタテとタコのアヒージョを煮込んで乾杯。余計な食材を買い込まず、あるもので工夫する。カツオはニンニクと塩だけ。アヒージョはレタスで食べる。おいしい。

マスクもいらない大自然の中で、火を見ながら大人時間を楽しむ。田中さんは、ちょっと仕事帰りに寄り道するぐらいの感覚で、ひとりで焚き火することもあるのだとか。火に薪をくべながら、絵本で子供たちを笑顔にするアイデアを考えてほほ笑む姿が目に浮かぶ。キャンプを終えて帰宅後、私も田中さんも片付けながら、その日の夕食作りを始める。そんな暮らしが好きだ。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和46年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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